【ラトヴィア】読書に関する調査

日本でも、本を読むか読まないか、といった世論調査がありましたが、同様の調査がラトヴィアでも行われていて、その結果が報じられていました

それによると、昨年12月の前半に、ラトヴィア全土から無作為抽出した18歳から74歳までの1,003人の回答者に対して、どんな本をよく読むか、と直接インタビューしたところ、41%が、本は読まないと答えたそうです。

この41%の詳細については何も語られておらず、記事はその後、現代のラトヴィアの作家の作品を読む人がどれくらい、古典的なロシアの作家の作品を読む人がどれくらい、何語で読むか、読み本はどこから入手するか、といった数字を並べています。21%の人は毎日少なくとも30分は本を読むそうで、53%の人は、過去半年に少なくとも1冊は本を読んでいる、と答えたそうです。5年前より読書量が増えていると答えた人は12%、逆に減っていると回答した人は50%とのこと。

100年後の読書習慣について回答者に予想してもらったところ、22%の人は今より多くなっていると答え、61%の人は現在ほど本には注意を向けないだろう、と否定的な見方を示しています。

冒頭あげた、日本の世論調査ですが、この中には「1ヶ月の読む本の冊数について」「読書量は以前に比べて減っているか、増えているか」といった、ラトヴィアの調査項目と似た質問があります。それによると、平成25年度では47.5%の人が1ヶ月に1冊も読まない、と回答しています。1ヶ月に1冊も読まなくても、半年なら何か手に取るのでは、と思えば、ラトヴィアの41%より文字離れが進んでいる、とは言えないかもしれません。逆に言えば、半数以上の人は1冊以上は読んでいるということで、期間のとり方に違いがありますが、割合的には過去半年に1冊は読んでいるラトヴィアの53%とどっこいどっこいかと。

一方、読書量が減っていると答えた割合は65.1%、増えていると答えた割合は7.4%(いずれも平成25年度)。設問が若干異なっていますが、数字的には日本のほうが、読書量の減少が進んでいるように見えます。

ラトヴィアの質問の詳細がわからないので、なんともいえないのですが、日本の調査は、読書量が減った理由や読書すべき年代、読書のよいところなどを尋ねていたりして、数字だけでない、定性的な回答が読めて興味をそそります。逆にラトヴィアの調査結果では、言語をきいていたり、読み本の入手先として、購入よりも図書館が多かったりして、なかなか国柄を反映している、と、面白みを感じたりしました。

 

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