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【ノルウェー】海底レストランとある島の写真

ラトヴィアのネット記事を見ていたら、面白い投稿写真があったので見てみました(アイキャッチ画像の赤枠部分)。

一見すると、港の岸壁か防波堤の端から、建物が海に沈み込んでいるように見えます。
どこかしら、津波か台風にやられた、被災家屋のような印象があります。

記事には写真が32枚投稿されていて、矢印キーで前後の画像表示に移れるようになっています。
中を見ると、船のドックのようなところで、駅でホームに下りる階段のようなものを作っている場面とか、
出来上がった階段?をクレーン船が運んでいる場面、伊豆半島にもありそうな磯場の海岸に沈めている場面などが写っています。

終わりのほうで、その内部のイメージ画像らしきものが出てきます。
部屋状のスペースの前面に広い窓があって、海中の様子が見えるようになっており、
テーブルと椅子が並んでいて、サービスのスタッフらしき人がいる…
どうもここで飲食ができる、というより、海中展望が楽しめるレストランのようです。

記事は画像だけで説明文のようなものはなく、正体がわからないので、
画像のイメージを元に検索して調べたところ、ノルウェーで建設中の海底レストランとわかりました。

場所はノルウェー南部 Lindesnes 県の Spangereid というところです。
近くにはノルウェー最古の灯台というものもある観光地で、まさにノルウェーの南伊豆といったイメージがあります。

Spangereid はここ(Google地図データより)

海中に設けられた構造物の中から、窓を通して海の中を眺められる施設というだけなら日本にも、沖縄とか房総半島の勝浦足摺岬南紀白浜紀伊半島などに海中展望塔というところがあります。モルジブには海底ホテルなるものもあるらしいし、規模の大小はあれど、飲食のできるところも世界のどこかにはあるようですが、そうした既存の施設に対し、ここはどのようなアピールをしているのか。

処々の検索記事を読むと、ここは世界最大の海底レストランだそうで、来年の開業を目指して工事が進んでいるらしい。
確かに上述のイメージ画像を見ると、正面に大きく開いた展望窓は映画館のスクリーンのようで、下手な水族館の水槽や、ましてや飛行機の窓程度の小窓が並んだ海中展望台などは、迫力の点では比較にならないように思えます。
世界最大の呼び込み文句を裏切らない、それなりの料理を提供するようで、旅行関連のサイトなどからは、なかなかの期待を集めているようです。

この写真の近くにもうひとつ、気になる画像がありました。


家が密集した島(赤枠部分)

海ではなく、アフリカのヴィクトリア湖に浮かんでいる島らしい。
投稿されている18枚の写真の中で、ケニアの国旗がはためいています。
旗のある陸地のほうでは、丘の上に地元の人らしき一団が座り込んで、
湖を見つめています。

それにしてもこの小さな島のたたずまいはすごい。
100m四方ほどの広さもないのに、
その中に民家だか商店だかが、都会の旧市街のように密集しています。
嵐や高波が例年、当たり前のように発生する、日本の沿海では考えられない風景です。

多くの家族が暮らしているらしく、
漁師らしき人たちのほかに、母親や子供たちの姿も見えます。
湖で獲れたのか、鮭のような大きな魚が水揚げされています。
「HOTEL」という文字も読める。誰が何しに来るのだろう。
しかしそれ以前に、これらの人たちはぎゅう詰めの島の中で、どんな暮らしをしているのかが大変気になります。

北国の海と南国の湖。
いずれの写真の背景にも、水と魚と人がいます。

ノルウェーの世界最大の海底レストランでは、窓越しに海中を泳ぐ魚を眺めながら、近くで取れた魚介類を優雅に食べている人がいるのかもしれない。
一方アフリカの湖に浮かぶ小島では、ぎりぎりの生活を送る人たちが、近くで取れる魚介類を食べて生きているのかもしれない。
その風景や生業に、上下も優劣もないと思いますが、
自然とのかかわり、水際を泳ぐ魚たちとの接点を比べたとき、
最大と名のつく海中の密室よりも、小さくても外界とつながっている島のほうが、
はるかに広大で自由、健康的に、自分には感じられるのです。

【ノルウェー】白樺花粉

日本では2月を過ぎ、春めいてくると、巷では花粉にまつわる話題が多くなります。自分は花粉症ではないのでよくわからないのですが、敏感な人は、もう飛んでる、などといってマスクをしたり、薬を求めたりして、準備に怠りがないようです。

ノルウェーでも花粉に悩む人は多いと見えて、現地の新聞に記事が載っていました。木の種類ごと、地方ごとに、その日と翌日の2日間の飛散予想をするサイトいくつかあるようです。ちなみに表中、縦の列の木の種類は、hassel=ハシバミ、salix=ヤナギ、bjørk=シラカバ、gress=草、burot=よもぎ。

花粉というと、日本では杉やヒノキがあげられますが、ご当地ではシラカバが厄介者扱いされているようです。シラカバとかダケカンバとかは日本の山でもよく見かける木で、実際本州中央部の山の中腹域より上部では、ポピュラーな存在ですが、これにも花粉があるとは認識の範囲外でした。記事の中に樹木の写真が載っていますが、どことなく奥多摩あたりでも見るような… また、シラカバとならんで、ヤナギの花粉も流行の兆しがあって、こちらは粘着性の花粉を昆虫が運ぶので、より始末が悪いようなことを書いています。

記事自体は、オスロ近郊の飛散状況と対策を解説しているだけですが、花粉症は4,50代で最もよく発生する、花粉症患者は他の重篤な病気にかかるリスクが低い、などと、ちょっと意外な文章をつづっています。

北国の春ではありませんが、ノルウェーにも春がやってきたのに、南風に乗って青空に舞うのは白樺の花粉である… というのではしゃれにもなりませんね。

(アイキャッチ画像はノルウェー紙「aftenposten」電子版より)

【ノルウェー】船舶用トンネル

山国である日本では、道路や鉄道にトンネルがあるのはさして珍しい風景ではありませんが、基本平坦な大陸国はどうでしょうか。

ヨーロッパは、一見すると平原が広がっているように見えますが、アルプスほどではなくてもそこそこに山地があり、その付近の交通路には、日本と同様、橋梁やトンネルがあると思われます。アルプスといえば、先日世界最長の鉄道トンネルが開通した、という報道がありましたね。

地図を見てみると、北欧のスカンジナビア半島は中央部に山脈が走っていて、とくにその北西部に延びるノルウェーは、フィヨルド地形に象徴される複雑な海岸線もあって、交通路の状況は想像に難くありません。

ノルウェーには、延長が24kmに及ぶという世界最長の道路トンネルがあるそうで、ネット上で調べてみると、盛り場のネオンを思わせるような怪しげな照明が続く、トンネル内部の写真にいくつか出会えます。その割に路面は片側一車線、素掘りらしい側壁があったりして、意外というのか、内部状況はなかなかワイルドです。

笹子トンネルや関越トンネルなど日本の、特に高速道路のトンネルでは、出入り口にトンネル名が大きく書かれていたり、管理用の施設が建てられていたり、内部の交通状況や出口の先の天候・道路情報を知らせる電光掲示板などが設置されていたりしますが、この道路トンネルの出入り口の周辺には、世界最長をアピールするものがまるで見当たりません。関越トンネルというより、国道17号の三国トンネルや二居トンネルのような、ごくありふれたローカルトンネルの印象があります。

しかし全長24kmですからね、時速60km(分速1km)で走り続けたとしても、20分以上かかる計算です。関越トンネルでもアクアトンネルでも延々と地下の中を走っていると退屈してくるので、実際に走るとどうなるんだろう、と心配してしまいますが…

そのノルウェーが、今度は船舶用の航路?トンネルを作るという記事を見ました。

記事自体は例によって、建設の計画と完成後の予想交通量工事の開始時期などを淡々とつづっているだけなので、別のネット情報を見てみました。それによると船舶用トンネルの規模は全長1,700m、高さ49m、幅36m。中央道の下り線小仏トンネルが全長約1,600mなので、長さ的にはそこそこかと。

昔、マイティジャックという特撮番組があり、秘密基地の地下ドックに格納している潜水艦?を発進させるために、ドック内に水を流入させ、満水状態にするオープニングシーンに感動した記憶があるのですが、トンネル内を大型客船が航行する想像図を見ていて、ふとその場面を思い出しました。勇壮な主題歌を頭の中で響かせながら…

(アイキャッチ画像はNCA(ノルウェー沿岸管理局)のホームページより)

【ノルウェー】バレンツ海のズワイガニ漁

ラトヴィアの漁船が、ノルウェー北方海洋上にある、スヴァールバル諸島付近で違法操業の疑いで拿捕されたらしく、それに関連して、バレンツ海におけるズワイガニ漁の記事が載っていました。

内容は、現時点での漁獲高がいくらであるとか、市場価値がどうのこうのとあるのですが、あまり深く分析してはおらず、一方でイギリスやオランダが興味を示している、付近の石油やガス田がその背景にあると、いささか週刊誌ネタのような筆致になっています。件の拿捕漁船に至っては、ノルウェーのキルケネス港に係留されて、ラトヴィアの農業省と外務省が対応にあたっていると書いてあるだけです。

ところで、ズワイガニといえば、日本ではポピュラーですが、欧州でもそうなのかしらん? と気になったので、少し調べてみました。まず、ズワイガニの前に、タラバガニのお話を。

タラバガニというのは、もともと日本海やオホーツク海を含めた北太平洋や、南米付近の深海に生息する大型蟹なのですが、何でもソビエトの時代に、カムチャツカから生きたまま輸送して、バレンツ海に放流したらしく、それが繁殖に成功して、現在はこの北洋の海でノルウェーとロシアが、漁業資源として捕獲しているのです。ズワイガニも、元来は北太平洋を生息地にしていたのですが、これも最近バレンツ海で獲れるようです。ただし、ズワイについては、バレンツ海に出現するようになったいきさつを明らかにした文献を、まだ見つけていません。

タラバガニは生息範囲を急速に広げていて、天敵がいないこともあってノルウェーの沿海では既存の生態系への影響が出ているようです。しかし海中の生物ということで対応が困難な上、タラバ自体が漁業資源として有望ということもあり、対策に苦慮している状況のようです。ズワイガニについては、今のところ、こうした環境問題を提起するまでには至っていないようですが、外来種であることには変わりはなく、今後の展開に注意したいところです。

それにしても、ズワイとかタラバとか、日常耳にして、年に何回か?食べたりはするのですが、正直違いがよくわかっていませんでした。タラバガニは蟹というよりヤドカリの仲間である、だから?カニ味噌はほとんどない、足の数も違う… など、あらためて勉強できました。

記事によると、ズワイガニ脚1kgが83ノルウェークローネ(1,138円)だそうで、日本に比べると安いように思えます。

 

【ノルウェー】オスロでディーゼル車の通行規制

中国で大気汚染対策として、車両の通行を規制することがあるようですが、ノルウェーのオスロで先日、ディーゼル車の通行規制が行われたそうです。

報道によると、朝9時から夜の22時まで、通院のためのタクシーなどを除いて、走行が禁止されるとのこと。

ラトヴィアの新聞なので、対岸の火事ということなのか、オスロにおける大気汚染発生のメカニズムだとか、市内には122,000台のディーゼル車があって、内72,000台が個人所有であるだの、罰金が1,500クローネだとかいった断片的な情報を小出しにして終わっています(ちなみに、1,500クローネというのは、本日の換算で20,342円くらいです)。

規制実施の背景とか、そのときの様子、混乱はなかったのか(バスとか営業トラックもダメなのかしらん?)、結果どうだったのか(今も規制は続いているのか、解除になったのか、汚染状況は改善されたのか等々)といったことは一切書かれていないので、だから何なのさ、といった不満が残るのですが、現地のニュースなどに当たってみると、天候が予想したほど悪くならなかったので、その日のうちに解除になってしまったそうです。協力する人もいればそうでない人もいたようで、環境問題というよりは、どうも政争の具になっているようにも読めました。

私事ですが、自分は20年ほど前に四駆に乗っていて、エンジンがディーゼルでした。ディーゼルというと大型車のイメージがあって、確かにガソリン車に比べると気持ちエンジン音がガラガラ響いてきたり、エンジンが切りにくかったりしたような記憶があります。それまでガソリン車では自分でプラグを掃除したり、交換したりしていたので、プラグのないエンジンを、興味を持って見ていました。当時軽油はリッター60円台で、今からすると信じられない価格ですね。

ディーゼルエンジンは、先年の排ガス規制不正問題以来、風当たりが強くなっているようにも思いましたが、この種の技術の採用には、日本とは異なる、かの地ならではの価値観があって、そのあたり興味を持って読みました。