【チェコ】若者の飲酒喫煙に関する記事

がチェコの新聞に載っていたのですが、ここで報じられているのはアイスランドでの事例で、それがチェコとどう結びつくのか、文章を読んだ限りではわかりませんでした(記事はこちら)。

記事によると、90年代後半ころのアイスランドの若者の飲酒喫煙、薬物摂取の状況はヨーロッパでも最悪レベルだったとのこと。15,16歳の40%以上が習慣的に飲酒喫煙していて、17%は大麻の経験があるとする調査結果もあった。金曜の夜のレイキャビクは、荒れたティーンエージャが騒いで、危険な雰囲気に満ちていたそうです。

この事態に対して国を挙げての矯正プログラムを作成・実行したことにより、今ではこれら悪習慣はほぼ撲滅されたそうです。13~16歳の未成年者に対する夜間外出禁止令、20歳未満の若者への酒類販売と18歳未満へのタバコ販売の禁止といった政策のほか、学校の課外活動、特にスポーツへの参加に重点をおいた支援を行った結果、国のサッカーチームがヨーロッパの大会で上位の成績を残すまで成果が上がった。何よりもプログラムは家族の生活に目を向けていて、子供たちが両親と最良の時間を過ごせるようになったと結んでいます。

記事ではこのアイスランドの成功に触発された欧州プロジェクトに、17の国と35の都市が参加している… としていますが、その中にチェコも入っているのかどうかを明らかにしていません。文章中にはチェコのチェの字も出ていないのです。

アイスランドというのは、北海道よりやや広いくらいの面積に、32万人程度(2012年:旭川市と同じくらい)の人が暮らす島国です。若年層が荒れる風景というのは大都会のイメージがあって、原始的な自然景観が残る国とはどうも結び付けにくいのですが、どんな社会でもそれなりに、若い人たちへの扱いに大人が苦労する場面があるということなのでしょう。チェコも比較的のんびりした印象がありますが、同様の悩みがあって、それがこうした異国の成功例を記事にとりあげた背景なのかもしれません。

(アイキャッチ画像はチェコ紙「Týden」電子版より)

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