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【ノルウェー】白樺花粉

日本では2月を過ぎ、春めいてくると、巷では花粉にまつわる話題が多くなります。自分は花粉症ではないのでよくわからないのですが、敏感な人は、もう飛んでる、などといってマスクをしたり、薬を求めたりして、準備に怠りがないようです。

ノルウェーでも花粉に悩む人は多いと見えて、現地の新聞に記事が載っていました。木の種類ごと、地方ごとに、その日と翌日の2日間の飛散予想をするサイトいくつかあるようです。ちなみに表中、縦の列の木の種類は、hassel=ハシバミ、salix=ヤナギ、bjørk=シラカバ、gress=草、burot=よもぎ。

花粉というと、日本では杉やヒノキがあげられますが、ご当地ではシラカバが厄介者扱いされているようです。シラカバとかダケカンバとかは日本の山でもよく見かける木で、実際本州中央部の山の中腹域より上部では、ポピュラーな存在ですが、これにも花粉があるとは認識の範囲外でした。記事の中に樹木の写真が載っていますが、どことなく奥多摩あたりでも見るような… また、シラカバとならんで、ヤナギの花粉も流行の兆しがあって、こちらは粘着性の花粉を昆虫が運ぶので、より始末が悪いようなことを書いています。

記事自体は、オスロ近郊の飛散状況と対策を解説しているだけですが、花粉症は4,50代で最もよく発生する、花粉症患者は他の重篤な病気にかかるリスクが低い、などと、ちょっと意外な文章をつづっています。

北国の春ではありませんが、ノルウェーにも春がやってきたのに、南風に乗って青空に舞うのは白樺の花粉である… というのではしゃれにもなりませんね。

(アイキャッチ画像はノルウェー紙「aftenposten」電子版より)