ランキング」タグアーカイブ

【ラトヴィア】ランキングあれこれ

税制競争力ランキングの話をしましたが、ラトビア月報を見ていると、ほとんど毎月、何とかランキングというのが載っています。

いわく、Do My Bussiness ランキング、国際競争力ランキング、平和の国ランキング、ビジネス環境ランキング、2016年に訪れるべき国トップ10、観光競争力ランキング、人的資源ランキングなどなど。母親ランキングなるものもありました。

2015年5月の記事によると、この母親ランキングというのは、「save the children」というNGOが、母親に関する福祉の発達度をランキングしたものだそうで、ラトヴィアは179の国と地域の中で40位だったとのこと。ちなみに日本は32位になっていました。

正式には母親指標:Mother’s Index というそうで、同NGOが毎年母の日にあわせて発行しているレポートの中で発表しているものだそうです。

「母親に関する福祉の発達度」って、何のことやらいまいちイメージがつかめないのですが、妊婦の死亡リスクだとか、乳幼児死亡率、正式の学校への在籍年など、5つの指標を数値比較して、総合順位をつけたもののようです。

元の資料はランク順ではなく、国・地域のABC順になっていて、ちょっと見辛いのですが、ノルウェー、フィンランド、アイスランド、デンマーク、スウェーデンといった北欧の国々が上位を占めています。

ほかのランキングをのぞいて見ると、デンマークとかノルウェーといった国が常連のように登場していて、結果を云々する気はないのですが、本当なのかな、ランキングの根拠はよく確認しなくてはいけない、と思ったりします。

5つの指標の中には国民所得だとか、国会議員の中の女性議員の割合、といった、母親に関する福祉と直接どう結びつくのかよくわからない項目もあるのですが、レポートを読めば理解が進むのでしょうか。

 

【ラトヴィア】税制競争力ランキング

ラトビア月報【2016年10月】を読んでいたら、以下の記事がありました。

OECDの税制競争力ランキングでラトビアは3位

それによると、タイトルにあるとおり、ラトヴィアはOECD加盟35ヶ国中で3位となったとのこと。記事はこの後、ランキング1位がエストニア、2位がニュージーランドで、税制を構成する5つのカテゴリにおけるラトヴィアの順位(法人税2位、など)を報じています…

が、それでおしまい。税制の競争力って何? 上位だと何がどうなのさ、といった、(自分にとっては)素朴な疑問というのか基本的なことがわからない。

なので、ちょっと調べてみました。

それによると、国際税制競争力指数ランキングとは、アメリカの独立系研究機関である TAX FOUNDATION が、OECD加盟国の法人税、消費税、不動産税、個人所得税、国際税規則の5つのカテゴリーを40指標において調査、比較分析し、国際税制競争力指数( International Tax Competitiveness Index :ITCI)として集計して、ランキングしたものです。

1位となったエストニアの税制を解説した記事を読むと、原則的には低率のほうが有利であるようなのですが、課税の対象やタイミングなど、複数の指標を検討して評価しているように見えます。経済活動という観点からは、税率の高低を競争力と捉えることも納得がいきます。

2016年のランキングを見てみると、日本は総合25位、法人税にいたってはブービーの34位。一方消費税は一般的に欧州のほうが高率なので、唯一これだけは2位と健闘?しています。

ラトヴィアは、2016年の7月にOECD加盟したばかりなので、いきなり上位登場した形ですね。

ラトヴィアの消費税(付加価値税)率は21%で、軽減税率があるようですが、8%を10%に上げるの上げないので紛糾している日本は、すでにここでも負けているようにも思えます。